僕はこれまで、何度か公募展に出品しています。
展示して頂いた事もあるのですが、そんな自分の作品を自宅のどこかに飾って鑑賞する事はありません。

書道という文化には、自ら書くという楽しみの他に、鑑賞するという楽しみがあると思います。
しかし、考えてみると書道展に行く以外には鑑賞する機会は多くありません。
同じ若い書家の作品を目にする機会は彼らのホームページか、書道展ぐらいなものです。

僕に限らず、好きなミュージシャンのCDや、好きな映画のDVDを持っていて、
それを視聴(鑑賞)することに比べて、好きな書家、或は書道家の作品を自宅で飾り、
鑑賞している方は少数派なのではないかと思います。

大きな公募展で見掛ける様な大作は、さすがに美術館でなければ飾れません。
でも、掛け軸に仕立てた半切サイズの作品でさえ、現代の住環境では飾るのは難しいように思えます。

古い日本家屋なら、床の間がありますから掛け軸(全紙サイズまで)ぐらいなら飾れるでしょう。
しかし、最近の住環境では床の間は珍しい存在になりつつあります。
床の間が無い新築住宅は多いですし、アパートやマンションに床の間が用意されているのは稀でしょう。

掛け軸も身近に飾ったり、鑑賞するのには向かなくなりつつあるのでしょう。

「もっと書の鑑賞を身近にできればいいのになぁ」と、僕はよく考えます。
好きな音楽を気軽にスマートフォンで聴くのと同じぐらい身近なものに。

小さな作品であれば、現代のリビングや寝室にも飾れるかもしれません。
葉書サイズや、半紙サイズ、半切の1/2サイズぐらいなら額装さえすれば、良いインテリアにもなります。

少し大きい作品でも、紙を横長に使った作品ならTVの上や、廊下にある壁にかけて飾れます。
恐らくですが、家庭用のハイヴィジョン液晶TVのサイズまでなら、飾る場所には困らないかもしれません。

というより、このTVの画面を額縁にできないかと考えてしまいます。
現在はTVとPCの画面は大体同じ縦横の比率だと思いますから、TVの画面で作品を映せるなら、
PCの画面でも可能という事になります。

そうすれば、リビングで鑑賞する事ができますし、作品集をデジタル化してインターネット配信をしたり、
CDやDVDにして販売することもできるでしょう。これならば、TVかPCがあればいいので、
もっと書の作品を所有したり、鑑賞する事が身近になるかもしれません。

そうなれば、音楽の世界で言うレコーディングスタジオのように、
書の作品をデジタル化する為の撮影施設も必要になるでしょうけれど。

一つ問題があるとしたら、現在ある書道用紙の規格寸法では、
縦横の比率がTVやPCの画面におけるそれとは違いがある事です。

なのでTVとPCの画面を額縁にして、
現在の書道用紙を使った作品を映すと、どうしても隙間ができてしまいます。

TVやPCの画面サイズによっては、
作品が画面の縦幅か横幅に合わせて縮小か拡大されてしまう場合もあるでしょう。

これを解決するには、新しく適切な縦横の比率を持った紙が必要になります。
既存の規格サイズの用紙でも、トリミング加工すれば良いという声も聞こえそうですが、
書の作品を構成する重要な要素である余白というものは、書き上げる前から練られるものです。

書き終わってからトリミング加工をすれば、確かに縦横の比率を適当なものにできるかもしれませんが、
余白の調性を崩しかねません。

そういう理由から、新しい規格寸法が必要になる訳です。

どこかの紙漉き職人さんか、企業さんが作ってくれないかなぁ。自分で大きな紙を裁断するのは難しいです。
特注したら高いでしょうから、既存の規格寸法に追加してくれると嬉しいのですが・・・

そうなれば、この方法を額装や軸装に倣って、液晶ディスプレイ装と呼ぶのになぁ(笑)



ふと思った、長い長い独り言です。

読んでくれた人がいたら、ありがとう!


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# by sho-doit | 2015-05-09 23:53 | 気まぐれ発信

りそや しょう です!「カワイイ書道ってなんだ?」をメインテーマに、みちのく秋田県からイマドキ系書道アートを発信中です!


by りそや しょう