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書ART実験室

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俳句・川柳を書く#2 自詠<とげもまた ゆかしいとおし 冬のバラ>

こんばんわ!

書道家の渉(sho)です。



「バラの絵葉書」(ダイソーさんで購入)に

自分で詠んだ俳句を書いてみました。

下がその作品です。


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<とげもまた ゆかし いとおし 冬のバラ> 詠み人:渉  季語:冬のバラ(冬)



「バ」字が「ド」に見えたり・・・「いとおし」の続け字も少し失敗・・・もっと練習しなきゃ(>_<)

肝心な句は、「棘(とげ)があっても、冬のバラに心惹かれるよ」の意で詠んだものです。

俳句は難しいですね。ふっと思いついた句なので、玄人から見たらイマイチな句かもしれません(笑)



話が変わりますが・・・先日、全体の訪問者数が500に達しました!!

訪問して下さる皆様、本当にありがとう!!

励みになっております(>_<)

これからも、更新を続けられるように努めたいと思います!



最後まで読んでくれた人がいたなら、感謝感激です。

何かを感じてくれたなら、もっと嬉しいです!

貴重な時間をありがとう。




P.S.今回の創作における原動力となりました「冬薔薇」という言葉を教えて下さった、danさんに感謝を申し上げます!
   
   



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by sho-doit | 2016-01-30 20:47 | クラシック書ART | Comments(5)

メッセージカードを書く(バースデー用#1)


こんばんわ!

本日は・・・そうですね!

毎月やってくる「肉(29)」の日ですよ(笑)

そりゃあもう、カルビ、ハラミ、タン塩と来たらビールでしょ!

・・・というのは、冗談です。


本日は「カワイイ書ってなんだ?」の題材でお馴染みの・・・

きゃりーぱみゅぱみゅさんの、お誕生日です。

ファンと言うには、まだまだ日が浅い僕ですけれど、お祝い申し上げます!

おめでとうございまーす。ぱちぱち~(>_<)



それに関連して、先日の記事で紹介しました「バラの絵葉書」(ダイソーさんで購入)を使って

お誕生日に使えるメッセージカードの作例を考えてみました。




下の画像がそれです。





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「祝 おめでとう おたんじょう 日」です。

「日」は篆書体(てんしょたい)そのままですが、「祝」は篆書体を楷書体(かいしょたい)風にアレンジしています。

さらに、今回は透明水彩絵具で着色してみました。

宛名(for)と差出人(from)を書くスペースも用意しています。


このカードの特徴は、漢字だけを縦に読むと「祝日」・・・祝う日とも読める優れものということです。(・へ・)エッヘン!

この行組、字形、配置ともに、マネしたい方は試してみてくださいね!



草稿として白紙に書いたものも、例としてお見せします。




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下はイラストも描いて、変わった文字配置を試してみたものです。

草稿なのですが、「こういう配置もありかな~」という例として。

ホールのケーキと、バラを描きました・・・適当な描き方なので不安ですが(笑)



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メッセージカードは、これからも機会があれば挑戦したいと思います。

「あ、自分の誕生日にも書けば良かったなぁ」

for 自分、from自分・・・になるけれど(笑)



最後まで読んでくれた人がいたなら感謝感激です。

貴重な時間をありがとう。




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by sho-doit | 2016-01-29 22:00 | 気まぐれ発信 | Comments(0)

画用紙に囲まれながら構想中

こんばんは!

書道家の渉(sho)です。

先週の土曜日に、大手100円均一店の「ダイソー」さんで、画用紙類を購入しました。



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色とりどりの画用紙、スクラップブック用のプリント紙の数々・・・絵葉書まであります。



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これは創作意欲が湧いてきますね!

100円均一店は、和紙のお店では置いていないような紙も売っているので侮れません。

一番上の写真にあるライトブルーのギンガムチェックは、今も「何を書けばいいかな~」とワクワクしています。



この「何を書く」というのが重要で、これが決まらないと書けません。

バラが描かれた絵葉書も、どんな言葉や文字を書いたらいいのか悩みます。

買ってみたものの・・・バラの季節でもないのですよね。

「何を書く」で悩んでいるうちに、落書きのようなものを書いてしまいました。




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「書道」と書いたら、人の顔に(笑)

同じ印を2つ押印して、蝶ネクタイ!!

「こういう遊び方もあるのかなぁ」と思います。

とりあえず・・・

このバラの絵葉書が活躍するのは、もう少し先になりそうです。



題材探しは大変ですが、それを探すのも楽しい時間の1つです。

自分の言葉から選ぶか、誰かの言葉から選ぶか・・・

それが決まったら、今度はどんな作品にしたいか・・・と考えることになります。

構想の最中ですが、素敵な作品が書けるように頑張りますね。




最後まで読んでくれた人がいたなら、とても嬉しいです。

貴重な時間をありがとう。




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by sho-doit | 2016-01-26 18:14 | 気まぐれ発信 | Comments(2)

カワイイ書って何だ?<「きゃりーぱみゅぱみゅ」さんの楽曲名を書く#2>

こんばんは!書道家の渉(sho)です!

今回は「かわいい書って何だ?」の続きです。



「かわいい」或は「カワイイ」と評される書を目指して実験していきます!

今回から上記の実験を「カワイイ書って何だ?」

・・・として、ときどき発信していきたいと思います。

前回は、「かわいい語感の言葉」からアプローチをしましたが、

今回も同じ方法で書いてみました。



それがこれです。

















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御存知の方もおられると思いますが↑の『ふりそでーしょん』とは・・・

中田ヤスタカ
(CAPSULE)さん作詞・作曲の

「きゃりーぱみゅぱみゅ」さんの楽曲名です。

『ふりそでーしょん』・・・これも、すこぶる好きな楽曲です。

実は・・・

2ndフルアルバム『なんだこれくしょん』を聴いているうちに

すっかり「きゃりーぱみゅぱみゅ」さんのファンになっている(笑)


楽曲名には著作権が及ばないそうなので、楽曲名を書いた訳なのですが・・・

そのうち、正式な手続きを経てから歌詞も書いて発表できたらなぁ・・・と、思っています。

現在、その方法を絶賛リサーチ中です。


もちろん、練習を沢山してからになると思います!




さて、この『ふりそでーしょん』はどうでしょうか。

「大人かわいい」とは少し違うのかもしれませんが、

こどもっぽくなりすぎない「カワイイ」表現を目指しました。

(前回の『にんじゃりばんばん』を書いたものは、こどものような無邪気さを押し出していました)

それゆえ「上品さ」を意識して、しっかりと字典を利用して、

古筆(古典)に見られた筆跡から字形を決めました。

さらに「ユル感」が出るように、少しアレンジを加えています。





↓はもう少し動きを出してみたものです。











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アーチ状に文字を流したのですが、風に翻る絹織物のような雰囲気がある気がします。





↓は色画用紙に書いてみたものです。
















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「カワイイ書ART」の青写真として、手芸的なデコレーションを施しています。

画像はスキャナーで得られたものなので、少し分かりにくいのですが・・・

星の飾りなどは、見る角度によってキラキラと光ります。


↓クラフト用タグもデコレーション材として使いましたが、なかなかお洒落です。



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こういう表現も、少しずつ深めていけたらいいな・・・と思います。

「カワイイ書ART」が、どんな書なのか・・・

それは普遍的な芸術になれるのか・・・

まだまだ手探り!!

これからも、書の基本的なことを学びつつ・・・

デザインの分野も取り入れて実験をしていきたいと思います。



最後まで読んでくれた人がいたなら、感謝感激です!

何か感じてくれた人がいたなら、さらに嬉しいです。

貴重な時間をどうもありがとう。




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by sho-doit | 2016-01-22 19:30 | カワイイ書道 | Comments(0)

俳句・川柳を書く#1 自詠 <ひらきます 空の上に あかい花> 

先日、素敵なニュースを知りました!

なんと、国際宇宙ステーションで花が咲いたそうです!!

「そりゃすごい!」と、感動しまして・・・その感動を俳句で表現してみました。

俳句の作法について見識が浅いので・・・もしかしたら、川柳になるのかもしれませんが(笑)



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<ひらきます 空の上に あかい花>  詠み人:渉 季語:花(春)







後でしっかり調べたら、実際にはオレンジ色の花が咲いたそうです(笑)

僕はどうして「赤色」と思ったのでしょう・・・不思議です。

ニュースはインターネットで知ったのですが、写真も出ていたはずなのに。

なぜか「あかく」感じました。


「あかく」は赤~朱色まで含む表現とも考えられるし、「明るい」にも通じます。

漆黒の宇宙に鮮やかな花が咲いた、という光景をよく表せているかな・・・

感じたままに詠んだ句なので、これはこれで良いと思います。




作品の制作には、黒色の厚紙と折り紙を使っています。

あとはマスキングテープ!

マスキングテープは、台紙のデコレーションから張りつけにまで役立ちます。

↓は、撮影用として壁に張ってみたものです。




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そういえば、以前・・・

国際宇宙ステーションでは、様々な実験をしていると聞いたことがあります。

僕も「書ART」の実験に励まないとね!

「同じように、ひと花咲かせてやるぜ(笑)」




本日は、自ら詠んだ一句を発信しました!

宇宙で花を育ててたなんて、ロマンチックですね。

それに、ちゃんと咲くなんて・・・

植物って強いですね!

見習いたいです。



最後まで読んでくれた方がいたなら感謝感激です。

何か感じてくれたなら、さらに嬉しいです。

貴重な時間をどうもありがとう。












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by sho-doit | 2016-01-20 21:58 | クラシック書ART | Comments(0)

クラフト用のタグに書こう!#1

この間、大手百円均一店の「セリア」さんでクラフト用のタグを見つけました。

「これに書いてみたいなぁ~」と・・・思いましたので、購入して書いてみました!!



テーマは「調味料入れに使えそうなタグ」です(笑)



↓は無地の状態です。紙色はクリームホワイトというところです。ヒモは茶、赤、青の3色があります。






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テーマは「調味料入れに使えそうなタグ」なので・・・

書く言葉は、「塩」、「胡椒」、「砂糖」にしました。



↓は、さっそく書いてみたものです。






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このクラフトタグは3色が4枚ずつで、全部で12枚あったのですが・・・

なかなか納得できるものが書けなくて、3色それぞれ1枚ずつしか残りませんでした。






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少し拡大した画像です。「ひらがな」で柔らかい印象と、かわいい感じを狙ってみました。

僕の感覚ですが・・・「ひらがな」の線は、部分ごとの太さに極端な差をつけると、かわいい感じが出せる気がします。

下に小さく英名も書いてみましたが、アルファベットは学習しないと難しいですね(笑)

表現の幅を広げるためにも、西洋書道(カリグラフィー)も勉強してみたいです。


↓は裏面です。



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裏面は、縦書きの漢字表記で書いてみました。

「塩」は単に柔らかく書いただけですが、

「砂糖」と「胡椒」は篆書体(中国の秦時代まで使われていた書体)のニュアンスを加えて「ユルさ」を出しています。



次はデコレーションしたり、イラストを入れてもいいかもしれません。

「調味料入れ用」だけではなく、自分の名前を書けば「ボトルキーパー」も作れそうですね!




と・・・クラフト用タグに書いた作品?「調味料入れに使えそうなタグ」を発信しました!

最後まで読んでくれた人がいたなら感謝感激です。

貴重な時間をありがとう!



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by sho-doit | 2016-01-19 20:00 | 気まぐれ発信 | Comments(4)

『古今和歌集 仮名序』を書く#2

こんにちは!

前回は行の組み方も平凡で、字形も粗削り・・・「製作途中」というのが見て取れたと思います。

現代的な作品を求めたのですが、まだまだ手探りの状態です(笑)

紀貫之による作「古今和歌集 仮名序」の冒頭部は、これからも何度か挑戦するつもりですが、

今回はスタンダードな「かな書」作品を目指して書きました。



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「ひらがな」だけで書いたことで、「それらしく」書けたと思います。最終行が「ける」で終わるのがポイントです(^-^)

行頭の高さを不均等にするという、「散らし書き」の常套手段を踏襲しています。


やはり「古今和歌集」ともなれば・・・伝統的な「かな書」が似合いますね。

古筆(かな書の古典)の一部は、「古今和歌集」の写本だったりするので、見慣れているというのもありますが。

「みやび」ですね。



文の長さですが、「古今和歌集 仮名序」は僕が書いたのは一部で、本当はそれなりに長い文章です。

とはいえ、僕が書いた部分はとても魅力的な文だと思います。

この部分に全てが詰まっているような、そんな風に感じてしまうのです。

なので、長い文章にも挑戦してみたいですが・・・

また、この冒頭部を書いてみたい・・・そんな風に思える題材だと思います。




ベージュの色画用紙を使用しましたが、古紙の風合いが出ているようで良かったです。

カメラで撮影した画像を使用していますが、なかなか実物の質感は出にくいですね(^_^;)

色相も青系に傾いて、ホワイトバランスの設定に苦労しています。結局はパソコンで画像を補整してから画像をアップしました。

↓の画像は、黒い厚紙をマスキングテープでデコレーションしたものを台紙にして、壁に張りつけたものです。

何となく現代チックな感じがしませんか(笑)





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↓の画像は、撮影の関係で色相が青に傾いたものです。オリジナルよりも、少し雰囲気がありますね(笑)

紙色も白く見えます・・・元がベージュだとは気がつけません。

独特の雰囲気があるので、アップしてみましたが・・・いかがでしょうか。






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今回は「古今和歌集 仮名序」を書いた作品を発信しました。

次に同じ題材を書く時は、現代的なアレンジを効かせた作品を目指してみたいと思います。

それでは、最後まで読んでくれた方がいたなら、感謝感激です。

貴重な時間をありがとう。




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by sho-doit | 2016-01-18 14:54 | クラシック書ART | Comments(0)

創作の合間の創作

創作中ですが・・・

なかなか、アイデアが煮詰まりません(/_;)



とりあえず、気分を変えるために「何か書こう!」

ということで・・・「いろは歌」を散らし書きで書いてみました。



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色画用紙を縦長に使っています。散らし書きは幾つもパターンがありますが、僕の場合はまだ「学びの段階」です。

近頃、基本練習をサボっているせいか・・・字形が崩れ始めてしまっている気がします。

もう一度、入門書に戻らないと!

これからも入門書は、たぶん手放せません。

基本を忘れていないか不安になるので(笑)





そういえば、最近は小筆ばかり使っています。

僕は「漢字書」でしか公募展に出したことがないので、これまで大筆を使うのが普通でした。

ところが、昨年の夏以降「かな書」の勉強を始めてから小筆を使うことが多くなりました。

大筆と違って、机の上で思い立ったら書けるという手軽さも要因ですが(笑)

「かな書」は滲まない紙で書くことが多いので、画用紙でも練習ができます。

画用紙だと「毛氈(もうせん)←下敷きのこと」も使わなくていいので、後片付けも楽です。



でも、そろそろ条幅作品にも取り組まないと・・・

今シーズンの公募展だって、そろそろ準備しないといけない(>_<)

今年は何を出そうかなぁ。

とりあえず・・・鑑賞者が楽しめる作品がいいな。

「上手」という感想ではなくて・・・「感動した」って思われるような作品がいい。

そして、自分自身も感動できるような作品を書きたいです。



最後まで読んでくれた人がいたなら、嬉しいです。

貴重な時間をありがとう。


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by sho-doit | 2016-01-16 10:00 | クラシック書ART | Comments(4)

『古今和歌集 仮名序』を書く#1

こんにちは!

更新のペースを上げたいところですが・・・

やはり、記事の推敲や作品制作は時間がかかりますね(笑)

↓の作品も、まだ習作の段階です。

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「古今和歌集」の序文である「仮名序(かなじょ)」の冒頭部を書きました。

原文は「土佐日記」で有名な紀貫之(きのつらゆき)さんです。

この間、高校生時代の教科書を読んでいたら・・・ふと、この文に出会いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『古今和歌集 仮名序』  著者:紀貫之

やまと歌は人の心をたねとしてよろづのことの葉とぞなれりける


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

和歌について論じた文の冒頭部ですが、歌人としての自信や和歌の性質がよく分かる言葉だと思います。

同じように日本語で詩を書く僕としては、この言葉に心を打たれました(>_<)

「これは、何としてもこの言葉を書かねばなるまい!」

と、思って制作しました。

後で詳しく調べたら、この冒頭部には続きあるそうです。この続きも書かなくては(/_;)

それから・・・

もう少し筆跡も洗練させたり、文字の配置でリズム感を与えたいとも考えています。

模様も工夫しないとね。

一応、商工会議所のカラーコーディネイター3級を持っていますので、配色には自信があります。

でも、少しだけ墨の色と調和が取れていないかも(笑) 

まだまだ熟考しなくてはいけないですね!

何にしても!・・・『古今和歌集 仮名序』の冒頭部は何度も挑戦する題材になりそうです。



読んでくれた人には感謝感激です。

貴重な時間をありがとう!



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by sho-doit | 2016-01-15 13:00 | クラシック書ART | Comments(0)

文房四宝plus第3回「新技術?国際化?硯の行く末」


こんにちは!

イマドキの書道家である渉(sho)です。

今日の発信は文房四宝に未来をプラスするエッセイ、「文房四宝plus」の第3回です。

(「文房四宝plus」についての説明はこちらです。

今回のテーマは、文房四宝の中でも最重要な「硯(すずり)」です。

「書道では墨を使うので、墨を磨る為の硯は書道における必須アイテムです!」

と、言いたいところですが・・・ボトル詰めの墨液が普及していることと、墨を磨るための時間が無いという理由で

学校教育の現場(国語科の書写など)でも硯の出番は少なくなっているのではないでしょうか。

もしかしたら、一度も使ったことが無い人もいるかもしれません(>_<)


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(↑の画像は端渓硯の麻仔坑です。大きさの比較用に小筆を置いてみました。)


そういえば、この硯が何で出来ているかご存知でしょうか。

はい!その通り、硯の大半は自然石で出来ています。

硯石という言い方もありますが、硯は墨をする用途が無かったとしたら・・・単なる石です。

もちろん、鉱物学的には難しい言い方もできるのでしょうけれど(笑)

一方では、自然石以外で作られる硯もあります。

陶器と同じ製法で作られる陶硯(とうけん)や、セラミック硯、ガラス硯なども存在します。

これらは人工的に作られる硯で、自然石と違って製法技術に左右されます。

陶硯は自然石の硯よりも、かなり古くから作られていたようですが、あまり普及していないことを考えると

磨墨性能は自然石製と比べると劣るのかもしれません。

セラミック硯は後から述べますが、これから発展が期待される硯と言えるかもしれません。




自然石製の硯は、自然石なので原料の採掘場所が硯の性能に大きく関わってきます。

昔から硯は中国の端渓硯(たんけいけん)、歙州硯(きゅうじゅうけん)が有名です。

他にも紅絲石硯(こうしせきけん)、松花江緑石硯(しょうかこうりょくせきけん)など・・・

名のある硯が中国には沢山あります。

特に端渓硯は採掘場所ごとに違う名前が付けられていて、老坑(ろうこう)、坑仔巌(こうしがん)、

麻仔坑(ましこう)などがあります。(老坑が最高品質とされています。)


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(↑は最初の画像と同じ麻仔坑の裏面です。麻仔坑は模様が多彩で綺麗な硯です。)


他には、澄泥硯(ちょうでいけん)という変わり種もあります。

この澄泥硯には二種類あって、一つは自然石製なのですが、二つ目は名前の通りに泥を焼成して作られた

セラミック硯のようなものです。原料が全く違うのに、名前が全く同じという不思議な硯です。

一時期、端渓硯よりも性能が良いと言われたこともあるそうです。

僕も自然石製の方を持っています。磨り心地は端渓硯よりも硬い感触というのが、個人的な印象です。



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(↑は自然石製の「澄泥硯」です。様々な色があるらしいのですが、僕のは赤茶色です。)



日本産の硯にも、東日本大震災で被害を受けた宮城県の雄勝硯(おがつすずり)や、三重県の那智黒硯(なちぐろすずり)、

山口県の赤間硯(あかますずり)、山梨県の雨畑硯(あまはたすずり)などが有名です。

特に後者の二つは端渓硯に匹敵する性能と言われていますが、硯に関しては中国の石が一歩上という見解が一般的なようです。


これは僕の見解ですが・・・

上記の地域以外にも、もしかしたら硯の原料として使える自然石が日本にはあるかもしれないと思います。

硯の生産は大昔からされていたと思いますが、日本全国津々浦々すべての石で試したのか疑問だからです。

しかも、採掘技術というのも進歩しています。伝統として伝わっている採掘場所とは違う場所、それももっと深いところから

新しい原料を見つけられるかもしれません。都道府県ごとに、ご当地硯なんてあったら素敵だと思います。



それに、化石燃料と同じように自然の恵みのようなものですから、硯の原料である石が枯渇する可能性だってあります。

実際に端渓硯の質は、昔に比べて低下したとも言われています。優れた材料が少なくなってきているのでしょうか(/_;)



これは荒唐無稽な話になりますが、いっそのこと・・・

「硯につかう原材料を世界中から探してみたらどうだろう?」

とも思います。例えば、ブラジルとかスペインとか、オーストラリアでも構いません。

恐らく、硯の原材料を採掘したことは・・・たぶん、無いはずです。

もしかしたら、端渓硯を超える磨墨性能が得られる原石が・・・あるかもしれません。

これから、「書」という文化が世界の普遍的な芸術の1つになって、世界中の人が楽しめるものになったら・・・

きっと、硯だって国際化していくはずです。

ボトル式の墨液が、硯で磨って得られる墨色を超えてしまわない限り(笑)




セラミック硯の進歩にも期待したいです。

日進月歩の科学技術が、自然石製の硯を完全再現する日だって遠くないはずです。

もしくは、それ以上のものだって!!

まだ、強度とか耐久性には課題があるかもしれませんが、自然石よりも軽く、成形も比較的自由なはずです。

自然石製だと、長方形から楕円形、円形の硯が多いですが、もっと凝った形の硯が登場するかもしれません。

葉っぱの形とか、ハート形とか、沢山種類があったら楽しいと思います。

何より、多色展開できる可能性だってあります。

プリント技術と合わせて、花柄の硯だって可能かもしれません。

これは自然石には出せない魅力です。確かに、自然石の独特の風合いや模様も素敵です。

しかし・・・「ワビサビ」だけが美しさではないし、奇抜な美しさもあっていいと思うのです。

「花柄の硯があったら、書道をやってみたい!」

「書道って、こんなにお洒落だったんだ!」

と、思ってもらえる硯があったら良いな~。

何となく、書道って地味な印象があるのが事実だと思うので。




自然石が原料の硯は、大事に使えば子孫代々で使う事ができます。

ずっと長く残るものなので、骨董美術品として高額で取引されることもあるぐらいです。



この記事を読んで、少しでも硯に興味を持っていただけたなら幸いです。

もし、硯で墨を磨ってみたいという方がおられるなら・・・どんな硯でもメンテナンスが大事です!

特に自然石の硯の場合は、洗う以外の手入れがあります。


書道用品店で手に入りますので、時々は専用の砥石(とぎいし)で砥いであげて下さい。

そうすることで、いつまでも硯を気持ちよく使えますよ。




さて・・・この現代において、硯はどんな姿でどんな活躍をするのでしょうか!


文房四宝に未来をプラスするエッセイ、「文房四宝plus」の第3回は

「新技術?国際化?硯の行く末」をテーマに発信しました。

単なる独り言か、空想みたいなエッセイですが・・・読んでくれた方がいたなら嬉しいです。

最後まで読んでくれた方には感謝感激です。

貴重な時間をありがとうございました。






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by sho-doit | 2016-01-14 12:00 | 気まぐれ発信 | Comments(0)